公開日 2026年01月21日
東京都三鷹市は江戸時代、周辺地域とともに「御鷹場(おたかば)」とされていました。
御鷹場とは、将軍や大名が鷹狩りを行うために定められた特別な区域のことです。
古墳時代の副葬品にも、鷹匠や鷹狩りを示す埴輪が出土する例があるように、日本における鷹狩りは、古くから行われていたようです。
江戸時代になると、徳川将軍家を頂点に、幕府の制度として鷹狩りの体制が構築されていきます。御鷹場は、実際に鷹狩りを行うだけではなく、江戸近郊の守りを固め、管理する目的がありました。当時、江戸城を中心に五里(およそ20キロメートル)以内の地域は、御挙場(おこぶしば)とよばれる幕府直轄の御鷹場でした。その外側は、尾張・紀伊・水戸といった徳川御三家の御鷹場とされました。
三鷹市域は、将軍家の御挙場と尾張徳川家の御鷹場の両方にまたがって位置しており、その境界に御鷹場標石が建てられました。標石は、三鷹市内に7基あったと推定されており、そのうち5基(破片を含む)が現存しています。今回は、見学しやすい市役所敷地内と長久寺のものをご紹介します。
(いずれも移設されたもので、原位置は定かではありません。)
三鷹市役所敷地内
三鷹市役所庁舎の裏手に位置しています。敷地内の案内図に「鷹場標石」と掲示されています。



明和7年(1770年)頃に建てられたもので「従是東西北尾張殿鷹場」と刻まれています。
元々、標石は塚の上に建てられていたということから、見学しやすいサイズの塚が再現されています。
| 住所 | 東京都三鷹市野崎一丁目1番1号 |
|---|---|
| 電話 | 0422-45-1151 |
三鷹市大沢・長久寺

長久寺には、幼稚園が併設されており平日は門が閉まっています。その場合には、入口のインターホンを鳴らすことで対応してくださいます。

長久寺の本堂を正面に向かって、左手側に位置しています。

「従是東西北尾張殿鷹場」と刻まれています。

| 住所 | 東京都三鷹市大沢2丁目2-16 |
|---|---|
| 電話 | 0422-31-9699 ※併設の幼稚園と共通の電話番号です。長久寺へのご用件である旨をお伝えください。 |
| 時間 | 9:00-17:00 |

長久寺では、建物のすき間から小さく富士山が見えました。(少しわかりづらいかもしれませんが写真左側です。)
江戸時代の人々もまた、ここで同じ景色を見ていたのかな、と思いが巡りました。
三鷹市内に今でも残っている江戸時代の史跡を訪ねに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
(市民記者・加絢)





0422-40-5525











