☆「国立天文台 三鷹キャンパス」について☆

公開日 2025年09月01日

こんにちは、インターンのひぐちです。
今回の実習中に訪れた施設の中で「国立天文台 三鷹キャンパス」が印象に残ったので紹介させていただきます☆

「国立天文台」とは

国立天文台とは日本の天文学研究の中心を担っている機関のことで、そのキャンパスのうちのひとつが三鷹市の大沢地区にあります。三鷹キャンパスは国立天文台本部としても機能し、現在も最先端の天文学研究が行われている一方、訪問者に向けては見学や、イベントも開催されています。

天文台正門

大赤道儀室

天文台歴史館(大赤道儀室)は、1926(大正15)年に完成したドーム型の建物で、中にある65センチメートル屈折望遠鏡は、屈折型の望遠鏡としては“日本最大”口径を誇ります。
天井いっぱいの大きさをもつ望遠鏡は大迫力でした!ぜひ直接見学してこの大きさを体感してほしいです!
現在は実際の観測には使用されておらず、この建物はパネルなどが展示される「天文台歴史館」として見学可能となっていました。

大赤道儀室
大赤道儀室
65cm屈折望遠鏡
65cm屈折望遠鏡

6mミリ波電波望遠鏡

6mミリ波電波望遠鏡とは、1970(昭和45)年に完成した、世界で3番目、国内では初めてのミリ波電波望遠鏡のこと。
当時最先端の技術で日本の天文学研究の発展に貢献した望遠鏡で、三鷹キャンパス以外にも全国各キャンパスを移動したそうですが、こんなに大きな機械をどのように移動させていたのだろうか、と気になりました。

6mミリ波電波望遠鏡

第一赤道儀室

第一赤道儀室は1921(大正10)年に完成した建物で、ドーム内にある口径20センチメートルの望遠鏡は太陽黒点のスケッチ観測に使われていたそうです。6月から9月は「太陽観察会」が休止で見ることが出来ないので、涼しい季節にまた訪れてみたいです。
また、この第一赤道儀室は国立天文台三鷹キャンパスでは最も古い観測用建物だそうです!

第一赤道儀室
第一赤道儀室
20cm屈折望遠鏡
20cm屈折望遠鏡

天文機器資料館(自動光電子午環)

自動光電子午環は、天体の精密位置観測に使っていた観測施設で、1982(昭和57)年に建設されました。現在では「天文機器資料館」として、たくさんの収蔵品が展示されています。
建物内いっぱいに収蔵品が置かれていて通路も幅が狭めだったので、倉庫の中に入り込んだようなワクワク感がありました。

天文機器資料館1
天文機器資料館2
天文機器資料館3

三鷹市星と森と絵本の家

「三鷹市星と森と絵本の家」とは、2009(平成21)年に、国立天文台の協力のもと三鷹市が設置・運営する展示施設のことです。三鷹キャンパスの中にあり、たくさんの絵本が置かれた図書館のような場所で、子どもたちが自由に過ごせるスペースもありました。私が見学させていただいた際も子どもたちが読書やボードゲームをして自由に過ごしていて、子どもたちにとって とても楽しい場所になっているのだと感じました。
ちなみにこの建物は、1915(大正4)年に高等官官舎として建設され、東京天文台の旧1号官舎として実際に使用されていた建物だそうです!外観や内装は古民家のような雰囲気があり、素敵な空間でした。

星と森と絵本の家1
星と森と絵本の家2
星と森と絵本の家3

おわりに

私が記載した以外にも見学できる建物があり、キャンパス内はとても広くて見応えがあります!芝生のエリアがあり植物も多いため、自然を感じながら歩いてキャンパス内を周ることができました。見学した日は暑い気温でしたが、木陰に入り風が吹いてくると涼しさも感じられました。
また私自身は参加することが出来なかったのですが、定例観望会(現地またはオンライン)や「4D2Uドームシアター」でのムービー上映といったイベントも開催されているそうなのでぜひ参加してみてください!

 施設の詳しい説明やイベントの日程などは、国立天文台の公式ホームページをご覧ください↓

「🔍国立天文台 三鷹キャンパス」で検索
https://www.nao.ac.jp/about-naoj/organization/facilities/mitaka/

 

地図

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