公開日 2026年02月19日
三鷹駅南口から徒歩5分ほどの場所に「太宰治文学サロン」があります。
太宰ゆかりの伊勢元酒店跡地に開設された施設で、太宰の青春時代に流行した「昭和モダン」を基調としたデザインが取り入れられており、どこか懐かしさを感じる空間です。
館内では、太宰治研究の第一人者・山内祥史氏の研究資料を中心とした「山内祥史文庫」の蔵書が公開されており、太宰治に関する書籍約1,500冊を手に取って読むことができます。
太宰治文学サロンは2022年にリニューアルした際に読書や交流を楽しめるブックカフェ的な施設となり、直筆原稿や初版本などの資料展示は主に「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」(三鷹コラル5階)で行われています。

入ると右手にはずらりと本棚が並び、左手のカウンターでは太宰コーヒーや太宰の郷里・青森のリンゴジュースなどが販売されています。お席の利用は無料です。
太宰コーヒー(Dazai COFFEE)は、太宰が通ったとされる元たばこ店を前身に持つ三鷹の自家焙煎コーヒー専門店「松井商店」が手がける、深くビターな味わいのオリジナルブレンドです。
中央にはテーブル席が配置され、奥にも書籍や関連グッズが並んでいます。

館内では、ガイドボランティアの日置さんが、太宰の年表や三鷹での暮らしを再現した模型について丁寧に説明してくださいました。
日置さんは「残されたものから想像するしかないのですが」と前置きしながら、「太宰さん」と親しみを込めて語ります。
その言葉を聞きながら年表をたどっていくと、作家としてだけでなく、一人の人間としての生活が少しずつ浮かび上がってくるようで、とても印象的でした。


模型の中には、縁側で子どもを抱く太宰の姿と(鶏もいました)、台所に立つ妻の姿が表現されています。
当時の暮らしの温度や家族の気配がふっと伝わってくるようで、思わず見入ってしまいました。
日置さんからは若い頃に書いた短編「葉」や「魚服記」、また奥様の津島美知子さんが太宰について綴った「回想の太宰治」をご紹介いただき、席でページをめくりました。
(読む際は一冊ずつ借りてカウンターに返却します。撮影のため2冊お借りしました)

滞在は短い時間でしたが、スマートフォンを置き、静かな空間で本と向き合う時間はとても貴重なものでした。
三鷹には太宰治ゆかりの場所が点在しており、文学サロンもそのひとつです。
カフェ巡りやまち歩きの途中に立ち寄り、作家の足跡や作品の背景に触れてみると、三鷹の街をより深く楽しめるかもしれません。
太宰治文学サロン
| 所在地 | 東京都三鷹市下連雀3-16-14 グランジャルダン三鷹1階 |
|---|---|
| 電話番号 | 0422-26-9150 |
| 開館時間 | 10:00~17:30 |
| 入場料 | 無料 |
| 休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日・翌々日休館)、年末年始 |
| 駐車場 | なし(周辺のコインパーキングをご利用ください) |
| 公式サイト | https://mitaka-sportsandculture.or.jp/dazai/info/(公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団) |
(市民記者・フジ)





0422-40-5525











