公開日 2015年03月08日
三鷹には多くの留学生の方も住んでいらっしゃいます。少し前にいただいた原稿なのですが、今回は中国人の留学生の王さんに、「三鷹の魅力」について、紹介していただいた記事をご紹介します。
井の頭公園への深い愛情が感じられますね。
中国人留学生から見た三鷹の魅力
「みたか!?三鷹!!」
はじめまして、ダジャレが大好きな中国出身の留学生、王琳です。
現在はT大学大学院で地域のことについて勉強しています。三鷹市に引っ越してまだ2年目ですが、すっかりとその魅力に魅了されています。(笑)
今回は私が好きな井の頭公園の「魅力」について紹介します。井の頭公園といえば、もうすぐ春!ということで、春の桜が有名ですが、私はこの公園の秋が大好きです。「秋の魅力=大自然からの感動」を語れずにはいられません。
当たり前かもれませんが、日本のような四季がはっきりしている国は世界では珍しい存在です。日本のお寺や神社から見てもわかるように、四季折々の自然景色と建物の調和は外国人観光客を引き寄せる日本独自な魅力の一つです。この「贅沢」は観光地だけではなく、住宅街の三鷹市でも感じられます。
もし、お花見スポットランキングで常に上位にある、賑やかな春の井の頭公園を「熱愛中カップル」と比喩するなら、秋の井の頭公園は静穏な「大人の恋」だと言えます。落ち着きがあり、のどやかなる雰囲気に加え、紅色、黄金色に染めた森の静謐さが都会で働く人々に安らぎを与えます。さらに晴れる日になると、澄んだ青空が公園に「錦上花」を添えます。
いつもこの景色を見ると、私はなぜか「命の力強さ」を感じます。季節を紡ぐ木の葉はもともと枯れてゆくはずなのに、「色」で命の輝きをすべて映し出し、こんなにも美しいです。異郷にいる私に勇気をくれました。
物欲があふれている現在社会で、お金で買えない感動が身近にあることをその時に気づかされました。単純かもれしませんが、この大自然は人類の宝物であり、私たちには子孫のために、これを守る責任があると思います。実際に調べたところ、この井の頭公園の環境を維持するために、政府からボランティア団体まで、たくさんの方々が協力していることがわかりました。
まもなく、2017年5月には井の頭公園が100周年を迎えます。この活動を続けることで、これから何百年にも「わたり、守られていくのは環境だけではありません。国籍、人種などに関係なく、人の心の底から湧き上がるこの「感動」も、ずっと将来の人々に勇気を与え続けていくと思います。