公開日 2017年08月24日
「おカイコさん」ってご存知ですか。「蚕(かいこ)」です。繭から絹糸を取る養蚕業に使うカイコです。
三鷹では、明治の終わり頃から昭和初期にかけて、養蚕がとても盛んに行なわれていたのをご存知でしょうか。
三鷹市内の小学校では、今も総合の学習でカイコを育てている学校がいくつかありますが、その名残なのでしょうか。
かくいうこの記事を書いているワタクシも、ムスコが小学二年の時にカイコを育てました。
桑の葉を何回も何回も摘みに行き、せっせせっせと葉を与え、シャクシャクシャクとリズム感ある咀嚼の音を聴きながら、日々お世話をしたのはムスコでなく、ワタクシですっ!
「真綿」が綿花(コットン)のことでなく「繭から綿状にした絹」のことと知ったのもこの頃でした。真綿で絞めるようにじわじわと~というのは木綿のことではないんですよ。知ってました?
…とそれはさておき、慣れると意外とかわいく思えるカイコの生態を良く知るチャンスです。
今回の企画展示「おカイコさんと昔のくらし」では、東京都有形民俗文化財に指定されている古民家「大沢の里水車経営農家」で、実際に昔の道具を使ってカイコを数千頭育て、どのようにカイコが成長していくのか、繭をつくるのか、その様子を間近で観察できるようになっています。
また、養蚕に使っていた民具の展示も行っています。
以前、大沢の水車農家を訪ねた際に、カイコを育てる時期は「何をおいても””御蚕様”なんだよ、人間そっちのけで育てるのさ」とガイドの方に伺ったことがあります。大事な収入源だったのでしょうね。
昔の生活を知ることができるこの機会に、ゼヒ大沢までお越しください。とても大きな水車も一見の価値ありです。
夏休み自由研究の宿題、まだ終わってない~~というお子さんにもとってもおススメ♪
9月の上旬ごろから繭を作り出すそうです。あ、夏休み終わっちゃいますね( ;∀;)
三鷹にはまだまだ素晴らしいものが残されています!
9月18日には、関連ワークショップとして「糸繰り体験とまゆクラフトづくり」が開かれるそうです。これも楽しそうですね!
そうそう、水車は普段は動かしていませんが、10月に精米製粉作業の公開があるそうですので、そちらも楽しいと思います。
今後の情報を要チェックです!
☆展示期間
2017年8月19日(土)~9月18日(月・祝)まで
午前10時~午後4時(水曜日は休み)
☆会場
大沢の里水車経営農家(三鷹市大沢六丁目10番15号)
☆入場料
100円(中学生以下無料)
☆協力
東京農工大学農学部准教授 横山 岳氏
「大沢の里水車経営農家」市民解説員の皆さん